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デザインに関しての一考、包丁の場合は


デザインに於いて考える事 と言っても様々ですが、目的や機能を忘れたそれは違うよね、というお話し。
 …昨年何度か動画サイトなどで目にした、生木を外装に使用した公共建築とか、仕切りがなかったり、ガラス張りの公衆トイレとか、あれは何をしたいの?ahouの極み?、デザインてそういう事じゃないよね、って。

ナイフ刃物の場合、例えば身近な例で、包丁=キッチンナイフと台所。
『女もすなる料理といふものを男もしてみんむとてするなり』とまで言わなくても、今は多くの人が包丁持ちますので。

戸建てにしてもアパートにしても、キッチンキャビネットの高さは大体平均85cm。これは下に引用した通り、身長160cmを想定基準としているわけですが、母ちゃんには丁度良くても紳士諸兄やオッサンには(どちらかと言うと)ちょっと低くて使いづらい場合が多い高さです。
また最近はスリッパを履いて台所に立つケースが多いので、女性でも低いと感じる方もいるかも知れません。

引用:株式会社LIXIL 公式サイト 「キッチンの上手な選びかた(2) – 基本構成・収納」
LIXIL | キッチン | 選び方のヒント | 基本構成・収納(高さ、サイズ、タイプ)
間取りやレイアウトが決まったら、キッチンの基本構成を確認し、高さと収納タイプを決めましょう。キャビネットの高さや収納は、キッチンの使いやすさに直結します。ショールームで体験する前にサイズ感を見ておくのもお勧めです。

結果、猫背の作業姿勢となり、なんとなく疲れやすく、知らずのうちに料理が面倒になったり、変に力が入ってしまい、人参など切った際に包丁の刃がまな板を叩いたり、丁度よい切れ具合にならずにキャベツの千切りが繋がっていたり、などなど起こるわけです。(例えば、ね)
ではどうする?といえば、「自分に合った包丁を其々が持つ」とか、なかなかそこまでは出来ないですから、「まな板を足つき」にして作業面を嵩上げして調整するのが良いです。

もちろん製作者の側からしたら『御注文待ちしております』なのです。が

一般家庭では何種類何本もの包丁を使い分けることは少ないかも知れませんが、本職、特に和食の方々は出刃もあれば牛刀も柳刃も使う、など包丁の種類も多く、必要に応じて脚付きのまな板や脚台を使ったりしているわけです。

制作の立場からすれば、個別のオーダーなら御希望に合わせて「包丁の高さ」=身幅の広さ、を考えることも出来ますが、汎用ですとそこまでは難しい。
フリーハンドで使う、所謂ナイフ(アウトドアナイフ)と違い、包丁(キッチンナイフ)については特に台所のキャビネット=板場の高さとの兼ね合いもありますので制約は増えてきます。
なので不特定多数のユーザーを想定した汎用の場合は、結局、言葉を選ばず言えば「一般的でありがちな形状」に収斂するわけです。
ですが、そもそもその一般的な形状こそ長年積み重ねられた結果でもあるので、悪いことではありません。
寧ろ少々変わった形状のものを選ぶ際には、是非じっくり考慮していただきたいですね。

まあ実際には気がついていない方も多いと思いますが、料理好きな方は、たまにそんな事…
 まな板の高さに対し、自身の作業姿勢はどうか。
 合っていなければ、
 ・まな板の高さを上げたり
 ・身幅の高い包丁を選ぶ
などなど考えながら包丁を使ってみてください。

そして製作者は様々な状況を想定し、目立つ形状より、まず考慮すべき事を見失わないよう気をつけたいものです。(多少なりともの自戒)

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