そんなわけで7月1日13時過ぎ、噂通りのものが噂通り発表されました。
Nikon D700 [Nikon Imaging]
事前に飛び交っていた情報がまさに本物だったわけでして、これが<<日本国内にある某印刷所のゴミ箱に捨てられたテストプリントをアルバイトのアジア系留学生が拾い携帯電話のカメラで撮影して世界に流出させた>>と言うことになっているワケですけれども、今時そんな杜撰な印刷所があるモノだろうかといぶかってみたりします。ティーザー広告も古くさくなりましたから、デジタルモノで尚かつ待ち望んでいるカスタマーが多い分野では、面白い手法ではないか?などと。
Nikon | ニュース(報道資料):デジタル一眼レフカメラ「ニコンD700」の発売について
ニコンFXフォーマット採用、超高感度・高速・高画質、高いコストパフォーマンスデジタル一眼レフカメラ「ニコンD700」の発売について
2008年7月1日
(略)
「D700」には、プロフェッショナルユーザーから絶大な評価を得ているデジタル一眼レフカメラ「D3」と同じCMOSセンサーを搭載したほか、多くの高機能を継承しながら小型軽量化と高いコストパフォーマンスを実現。より多くの方に「ニコンFXフォーマット」のすばらしさをお楽しみいただけます。
「D700」は「D3」から継承したISO200~6400の極めて広い常用感度のほか、本体のみで最速約5コマ/秒の連続撮影、別売のマルチパワーバッテリーパック「MB-D10」の装着により、最速約8コマ/秒の高速連続撮影を実現しています。
●発売概要
商品名 デジタル一眼レフカメラ 「ニコンD700」
価格 オープンプライス
発売予定日 2008年7月25日
なお、「AF-S VR Zoom-Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6G(IF)」をセットにした「D700 レンズキット」も発売します。オープンプライス 2008年7月25日発売予定。
ファインダー視野率と連射性能(バッテリー頼りですから当然)以外は、ほぼそのまま
D3のダウンスケールです。
D3の受像素子を使用していますから、そこから大きく変更するよりも、既に評価の高い構成を出来るだけそのまま小型ボディに移植する方が、開発費も開発期間も押さえられるわけですね。
またD3をメインにするプロからは、同じ性能で小型を望む声も多かったのではないかと推測できます。
ただ視野率は小型化の問題というよりも、差別化、低価格化の方が優先された結果のように思います。
またD3の小型化と見る一方で、D300のフルフォーマット化にも感じます。
DXフォーマット機のフラッグシップと位置づけられたD300をフルフォーマットに対応させ(もちろんそんな開発順序ではないですけれど)、それに伴いペンタ部も大型化されたと見る事も出来ます。
それくらいD300に近いサイズということです。
D3では見送られたダストリダクション機構も搭載しましたし。
発表後、大手カメラチェーンはじめ各サイトでも予約が開始されましたが、実売300,000円前後と、やや微妙なスタート価格になりましたね。
というのも、別売のバッテリーグリップ「DB-D10」をつけるとD3よりも背が高くなります。
D700はD3の小型軽量版と考えればこれを着けずに使用するのが美しいわけで、強力な電源を背負って連射等を生かしたいなら初めからD3へ、ということでしょうか。
私の場合は大きさよりもバランスが欲しいので、この2機種の比較ならD3かな、などと思っていたら、半年前の500,000円前後に戻ってしまっていました>D3
まったく悩ましいことで。