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2007年12月21日

「中島みゆきコンサートツアー2007」 12月19日

  [miss M.]

あの、いきなりですが、みゆきさん 55歳ですわ。
(とりあえず自分のことは棚に上げますけど)
キープしてますよね、体型も、肌も、美貌も、
もちろん歌も。
音域の変化は出ていますけれど、表現力や歌唱そのものは落ちるどころか年ごとに増しているというのが何とも恐れ入谷の鬼子母神ならぬ歌姫ですよ、若干意味不明ですけど。
本当に惚れ惚れします、と言うか、はっきり言って、惚れてます。
色んな意味で、惚れています。
なんせ今回のツアーはしょっぱなから真っ赤なドレスでしたから、もうね、メロメロというかドキドキというか、観ているこっちが緊張しちゃうくらいでしたわ。

そいでもって、出るんですと。
本当に。
DSCN2335.jpg
 前の時にもチラシ入っていましたけれど、本当に出るんですと。
 6月11日ですと。

ありましたねえ、カメラ。
両翼に固定とステージ前端に移動ロボットカメラ、ステージ上の袖からも上下するヤツ、あと1階後方にもいたと思います。
通常のライブだとハンディ持ってステージ上を走り回ったりしているんですが、そういったあからさまに「撮影してます」的な行動は一切無し。
トークでも触れずに、本当にいつものステージと同じように進行していました。

どんなライブ映像になるか、今から楽しみですね。
しかし6月11日・・・
んー先は長いけど、また半年頑張る目標が出来たからヨシとするか。

12月19日セット

  • 御機嫌如何
  • 1人で生まれて来たのだから
  • あなたでなければ
  • 一期一会
  • EAST ASIA
  • 蕎麦屋

  • ララバイSINGER
     ~アザミ嬢のララバイ
  • 宙船
  • 昔から雨が降ってくる
  • 唇をかみしめて(曲:吉田拓郎)
  • ファイト!
  • 誕生
  • I Love You, 答えてくれ
  • ボディ・トーク
  • 重き荷を負いて

    (Enc)

  •  本日、未熟者
  •  地上の星
  •  背広の下のロックンロール

先月11月6日に観た時と違っていたのは、
 EAST ASIA
 蕎麦屋
 糸
この3曲でした。
色んな話を総合すると(と言うか調べたら某研究所BBSのログに出ていましたけれど)、日替わり2パターンだったのですね。
私としては両方観ることが出来たので、まずはめでたしめでたし。
どっちが良かったか?なんて野暮な話は無しにしたいのだけれども・・・「蕎麦屋」も「糸」も好きです。でも、「ホームにて」や「命の別名」の方がもっと好きです。
(「EAST ASIA」と「with」はどちらとも言えないなぁ)
特に「命の別名」にはちょっとした思い出と思い入れがあるもので、そんなこともあって、私としては11月6日のセットの方が、染みました。
「EAST ASIA~蕎麦屋~糸」だと妙にしっとりなんですわ。
聴いていて、落ち着いてしまう。しんみりしちゃうんですね。
「with~ホームにて~命の別名」の方がドラマティックでエモーショナルでしょ。
私自身が「命の別名」に少なからずの思い入れがあるせいでもありますが、つまり優劣ではなく好みの問題だと思うんですけれどね。

さて、今回のツアーのハイライトは、何と言っても「ファイト!」だと思うんです。
が、この「ファイト!」について考え出したら色々と膨らみすぎてまとまらなくなってきたものですので、「ファイト!」は別に項をあらためたいと思います。
ひとまず、とにかく素晴らしかった!とだけ。

えと、XXIcツアーからでしたっけ?
葉書コーナーみたいなのが出来たのは。
今回も当然のようにありましたね。
今までと違って変な休憩時間(トイレタイム?)紛いや中弛みにならなかったのは、巧いことトークと歌が絡んだためでしょう。特にトークはかなり練って来たみたいで、もうお馴染みとなった、あの「紅白」ネタでさえとても面白く、工夫されていました。
一つ歌が終わって、何かの切っ掛け拾って、話を盛り上げてそこから次の曲に繋がる、という具合でしたから、3時間の長丁場も全然飽きることなく楽しめました。

葉書コーナーで印象に残ったのは、当日あの三代目魚武~が会場に来ていて投稿してたことですね。
みゆきさんに葉書を紹介されて、満場の拍手。
ここで立ち上がったりしないのが、男らしいですね。
あの流れだったら手を挙げるくらいは逆に好印象だったかも知れませんけれども、基本シャイですね。
自分の書いたアルバムジャケット題字のデザインされた手拭いを、自費で10枚買ったとか、、、福岡も行きます宣言に、みゆきさんから「福岡でも10枚買うように」とリクエスト(?)されていましたっけ。
あ、そう言えば私、手拭い買うの忘れてました。

それから「拓郎さんの歌、2曲」(おい!?)の後のトークの中で、またまた「つま恋」ネタを語ったわけですが、その中で「マクド」って言ってましたが、11月の時は確か「マック」だったですよね。
東京住まいの方なので「マック」が普通だと思うんですけど、西日本を回る内に変わってきたんでしょうか。まあ、トークの中で強調して話すには「マクド」の方が話しやすいかも知れませんからね。
どうでもいい話ですけど、何だかちょっと気になったので。
それで、なんと「メガマック」が好きってのには驚いたかも。
え~、吉野家は?麺類は?粉もんは?って。
うーん、マクド恐るべし。

さてトークについてはこのくらいとしまして肝心の曲なんですけれど。
基本は11月6日と変わりませんので端折りますが、12月19日は、全体的に、とても充実した演奏と、歌でした。
撮影のカメラが入っていると言うこともあり楽屋からかなり張りつめた空気だったようですけれども、変な緊張感などは一切無くて、気負いなども表からはまったく見えず、一曲一曲がとても丁寧に演奏されていたという印象です。
バンドメンバーやスタッフもみんな、相当集中していたようですね。
おかげで、とても濃厚な演奏でした。
本当に、一曲ずつが分厚くて、濃いんです。
いつもある歌詞間違いも無く(少なくとも私には分からなかったです)て、このステージが残るんだと思うと、本当に嬉しい限りです。

後半、とりわけラストへ突入する流れは、パワフルで畳み掛けるような展開です。
どの曲も素晴らしかったのですが、アンコール2曲目の「地上の星」、これはまた一段と凄かった。
アレンジは今回のツアー用のもの---元々ハードビートなロック調をよりライブ向きに---で変わらないのですが、その歌い方が凄い。

しばらく前から、特に大曲系で叫ぶように歌うところで、「がなる」ような歌い方をするのが目立ってきまして、実はこれファンの間でも好き嫌いの別れる部分でもあったりしますが、つまりサビの熱唱などで、喉を絞めて叫ぶような歌い方をするんです。
悪く言えば小さなライブハウス止まりのロックバンドのボーカリストのような、よく言えば(ちと古いですけれど)都はるみの「唸り節(はるみ節)」をもっときつくしたような、そんな「ガナリ」をするんですが、今回は序盤の「あなたでなければ」から入れてきまして、ついにラストではあの「地上の星」をガナリ倒すという、もの凄いことになりました。
あたまの「♪風の中のすばる~」から既にガナって入ってきまして1コーラス、そして2コーラス目も、ずうっとガナリっぱなし!
もう、圧倒されて拍手どころではありません。まさかこのまま終わりまで歌い切るの?と思ったら、終盤の転調する辺りで急に可愛い歌い方に変えてきました。
何という変幻自在か、、、
イヤもしかしてあれは、ノドが持たなかったから?
とにかくあの迫力は実際に観た人でないと分からないだろうなぁ。

それにしても以前から思うんだけれど、この人は喉が強い。
「夜会」などでも芝居上かなり無理な呼吸や発声をする場面があるのに、何でもないような顔で平然と歌いのける。
公演中ばかりではなく日頃のケアもしっかりしているのだろうけれども、それにしても常人のそれとは比べものにならないほど、強い。
天性のモノもあるんだろうけれど、これらを実現するために投じてきた努力もまた、並大抵のことではないものがあるんだろなんて考えると、それだけでゾクゾクしてきます。

しかし何でしょう、あのステージを観ることが(と言うより"体感"することが)出来た自分をとても幸せだと感じるのと同時に、早く他の人にも感じてもらいたいって気持ちがもの凄くあるのです。

押し付けがましいけど、万が一この文章を読んで興味を持ったなら、話のタネに是非一度観て下さいな。
もしかすると人生を変えてしまうくらい、強烈な出会いがあるかも知れないですよ。


なんだかまとめきれないですが、とりあえず中締めとしまして、後日再び「ファイト!」を想いを廻らせます。

コメント (4)

strauss:

55歳ですか。
早生まれなのかな。56歳だと思ってました。
いやいやそんなことはどうでもよく、
あの若さはすごい!ですよね~
アンコール3曲目の「地上の星」をあの迫力で歌えるんですから、
感動するはずですよ。
(18日も同じ感じでしたよ)
あの日帰りにCD借りてしみじみ聴きました~

Fujie [TypeKey Profile Page]:

straussさん、どうもです。
そうですよ、「嵐あけの如月」、何れは祝日となるであろう2月23日生まれです。(微妙な言い回し;;)

私などは曲を聴き始めると同時期、既に「オール・ナイト・ニッポン」も聴いていた世代ですんで違和感ありませんけれど、コンサートなどでいきなり遭遇した方は、歌としゃべりのギャップに少なからず「引く」そうな。
大丈夫でしたか?
もし彼女の描く世界が合うようでしたら、これを機に嵌ってください。
ベスト盤含めたアルバムは35枚超、夜会などのDVDが10枚超。
暫くは飽きずに楽しめると想います。

strauss:

私はデビュー曲から聴いています。
オールナイトニッポンの頃は子育て真っ最中だったかな。
でもトークのことは知ってましたので、全然違和感なかったですよ。
世界歌謡祭でグランプリを取った時のことは鮮明に覚えています。
唄を聴いていると息が長いのも頷けますよね。
先日は聴きながら眠りましたが、至福の時でした~

Fujie [TypeKey Profile Page]:

えーっとぉ、これは失礼しました。
straussさんのblogをざっくりと拝見しまして、随分と文化芸術方面に広く明るい方だなと思っていたのですが、、、
まーた、やっちまったですか、ワタシ。
世界歌謡祭のグランプリというと、スタンバイしていたオーケストラを止めてギター1本で歌い上げた、って言うアレですよね。
ふえー、まいったなコリャ。
またお邪魔しますんで、お手柔らかにお願いしますね。

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2007年12月21日 23:58に投稿されたエントリーのページです。

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