さてさて、D2X系の後継機種に位置づけられましたD300です。
公式にも「DXフォーマットのフラッグシップ機」として発表されましたが、
しかし、なんと今回は旗艦が三桁機で来ちゃいました。
(ニコンDXフォーマット=APS-Cサイズ=23.6×15.8mm)
D300 - デジタル一眼レフカメラ - 製品情報 | ニコンイメージング
D200のガワにこなれたD2Xsの中身をブチ込んでくるという噂はありましたけれど、どうしてどうして、そんなヌルイ仕様じゃありませんでした。
これがニコン D300 ボディ:ヨドバシ・ドット・コムで見ますと、なんと特価:¥228,000 (税込)ですと!
待っていたユーザーサイドも驚きにあふれましたが、一番驚いて慌てたのは、D40以来シェアを奪われ続けていたライバルのキヤノンかも知れません。
巨大企業と化したキヤノンは待たずしてTOYOTAのような全方位網を布いて反撃してくるだろうと言われていましたが、その先手を打ったのはニコンでした。
中級機と謳う40Dとプロ仕様の最高級機、「EOS-1Ds Mark III」を発表したのが20日(キヤノン、デジタル一眼レフカメラなど秋モデル発表会[デジカメWatch])、なんとその3日後には完全にニコンの後塵を拝する位置に突き落とされてしまいます。
基本スペック維持で低価格化(=40D、予想実売価格は150,000円前後)を図ったのは良いことだと思いますが、ニコンがD300の発表をしたことで市場全体での価格分布上から見れば、キヤノンの中型機40Dは、D80の上、D200の下に位置する機材となってしまったわけです。
価格から見ると無駄な争いをしない悪くない位置に配されてはいますが、スペック上ではライバルは数万円安い「D80」(現在100,000円前後)となります。
今後のキヤノンの出方が気になりますが、おかしな価格競争などせずに、良い意味での競争激化が始まるよう期待しています。
そして三桁機にしてDXフォーマット・フラッグシップモデルのD300は、照準をキヤノンのEOS-1D Mark III(2007/5/31発売、市場価格500,000円前後)に定めた様子です。