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2006年09月04日

アベイラブル

  [photo]

1999/12/24
「クリスマスって何だ?」などとひねくれながらも、取り敢ず年賀状は年内には仕上げたい、と浅間神社へ撮りに出掛けた。
何とも、我ながら殊勝なことを思ったものだ。

かの土門拳曰く、「仏像は走っている」と。 (これは仏像ではないが・・・)

9912240011.jpg
 CoolPix950 1999/12/24 富士浅間神社北口本宮

普段は出入りしていないフィールドだが、ある程度は想像が付く。
しかし楽勝気分で出掛けたものの、秒単位で移り変わる光源の推移に、思いのほか苦戦する。

昼を過ぎて沈み行く真冬の陽を受けて、手水舎の龍も走っていた。

南西からの斜光を浴びながら全身を金色に輝かせ、青く凍り付きそうな水を龍の口から迸らせる姿を予定していた。
だが、太陽は龍の頭を撫でて通り、全身はおろか宝珠(龍珠)さえも輝かせずに過ぎていった。

カメラ3台にレンズ数本、三脚、スピードライト等々を担ぎ込んだ挙げ句、まずまずのモノになったのが、手持ちで押さえたE950のこのカット。

アベイラブルな光を最優先させたかったから、レフ板で起こすこともしなかった。
あとから思えば、せめて宝珠だけでも光らせておけば良かったと。。。

フィルムで100枚弱、デジタルで10数枚。
もちろんストロボを焚いた撮影もしたけれど、全身のバランスが違ってしまう。
そして、アベイラブル・ライトで撮る方が、やはり数倍面白い。

「アベイラブル・ライト」は(その場で)利用可能な光源。
定常光とはまた意味が違う。
 コダック:ライティング:その場にある光での撮影 [よい写真を撮るためのガイド:wwwjp.kodak.com]

龍を走らせるには、アベイラブルな自然光でなくては。

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2006年09月04日 23:53に投稿されたエントリーのページです。

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