« 画像調整後 | メイン | 梅は咲いたが »

2006年03月25日

形見

  [diary]

ところで、前のエントリーにあるD200調整後画像。
こうして撮った画像を確認しながら気付いたのですけれど、これ、父のハンカチです。
この時計は私が買った物ですけれど、去年の3月、入院中に枕元に置いて見られる時計が欲しいというので買ってきた物・・・安物ですが。

ハイケア室のベッドでは、季節どころか時間も分からなくて、せめて食事が摂れれば一日が進んでゆく感覚もあったのかも知れませんが、点滴ばかりが片手に余るほど。
その、日に何度か取り替えられる点滴が時間の経過を示す手掛かりだったのでしょうか。

毎日は、長かったのでしょうか、短かったのでしょうか。
好調なときはきっと、長い一日だったでしょう。
発作に苦しんだ日は、過ぎるのが早かったのではないでしょうか。
役に立てなくて、今更ながら謝りたいと思っても、詮無いこと。

「点滴が終わりそうになっても誰も来ない。自分で気にしていないと・・・」
そんな愚痴みたいな事も言っていました。
すぐ隣、ガラス一枚隔てたナースステーションを覗くとみんな忙しそうに動いていて、私も「大丈夫だから放っておかれてるんじゃないの?」などと呑気に応えていましたっけ。
けれど、強い人だったから、そんな事を言うこと自体おかしいと、もっと早く気付いてあげれば良かったのにね。
強い人だからと、安心していたのがいけなかったんでしょうかね。
強かった父がいつの間にか弱くなっていて、相対的に私の方が・・・実際には全然強くなっていないのですが。
身体を悪くする前に気付いていれば、また違っていたのかも知れませんけれど。。。
悔やんでも仕方のないことだけれど、思い出してしまうと、、、ね。


思い出すと色々と辛いけどね。
1年、、、もう1年経ちました。

 3月25日 祥月命日
 今日は、一周忌の法要をさせてもらいます。

About

2006年03月25日 00:13に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「画像調整後」です。

次の投稿は「梅は咲いたが」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34