恥ずかしながら世間での様子は全く分からないのですが、私自身いま一つ盛り上がりに欠ける今回のTorino五輪冬季大会 [official] 。
とは言うものの、チラチラとテレビを見る限りは面白いんじゃないですかね。
個人的に盛り上がらないと言いながら面白いと続けるのも矛盾してますけれど。
後半戦に入っているトリノ冬季五輪で、日本勢の苦戦が続く。日本オリンピック委員会(JOC)の目標である「色に関係なくメダル5個」どころか、76年インスブルック五輪以来の「メダルゼロ」に陥りかねない。残る期待種目はフィギュア女子などわずかだ。史上最多の金16個を含む37個のメダルを獲得したアテネ夏季五輪から1年半。見込み違いの不振の原因は--。別にメダルが無くても良いのでは?
そりゃ頑張ってきた選手達にはその成果としてのメダルという物は重要かも知れないけれど、見る側、応援する側にしてみれば、どれだけ面白いか、どれだけ感動できるか、と言うことの方が興味なのですよ。(少なくとも今回の私はそうだけどね)
それで・・・
いやー何と言ってもバルドネッキアでの「スノーボード・クロス」!!!面白かったぁー。
単純明快。一番早い奴がエライ!
何て言うかもうこのスピード感とバトル具合が・・・なんて言うより、トップ確定の筈がラスト大ポカ後続ウハウハ・・・色んな意味で最高です。
知らなかったなぁ、この競技。"X"(extreme games)系ですか?
それともうどうにもならないくらい面白いと思うのが「カーリング」。
長野の時にも男子が注目を浴びて「氷上のチェス」などとそれなりに知名度もあるはずですけれど戦前は余り注目されていなかった様子、、、それが今回、土俵際での粘り腰なのか、スロースタートなのか、やけに盛り上げますねえ、、、スキッパー小野寺選手の技術と集中力には脱帽する限りです。
ただ、既に自力での1次予選突破は無くなりノルウェー、カナダのいずれかが残り試合を全敗し、同勝敗でタイブレークという「待ち」。
順位としてはかなり厳しいけれど、競技そのもの、そして今の彼女たちの快進撃はとにかく「面白い!」に尽きます。
それと今回もう一人の立役者
うんうん、そうそうそう。。。Yahoo!スポーツ スポーツナビ Voice of Torino ボイスオブトリノ - from Master's 連載コラム 生島淳小林さんとは、オリンピック中継でカーリングの解説をやっている方です(長野オリンピックではカーリングの競技委員長を務められたそうです)。で、この小林さんの解説が最高にイイんです。
「カーリングの小林さん」って知ってる?
そう言えば近くにリンク出来た[山中湖メイプルカーリングクラブ] んですよねえ、、、
さて更に個人的な注目は・・・
まずは岡崎朋美 [富士急行スケート部] ですけど、残念でしたね。
500mの100分の5秒、悔しいでしょうけれど、それでも笑顔で手を振った姿はやはりベテランかなぁ。
というか、彼女がもうベテランと言われるキャリアだと言うことにもちょっと驚きです。
早く帰ってこないかなぁ・・・(一応は地元、あ、ちょっと離れてるが)
そして今回のオリンピックと言えばコレばっかりかと言うほどの報道でもう既にお腹いっぱい気味の「女子フィギュア・スケート」
メダル争いという部分では、本命スルツカヤ、対抗コーエン、後は誰が来ても・・・くらいの実力差でしょうか。
私はとにかく村主章枝 [Fumie Suguri Official website] に頑張ってもらいたい。
フィギュアスケートのプログラムで「感動する」ことなんてあまりない。
あのカタリーナ・ビットの演技は思わず息をのみ呆然とするほど美しかったが、村主選手のそれはまた違う。
「心に届く」
2005年12月25日 国立代々木競技場で行われた全日本選手権最終日で魅せた、完璧な表現。スポーツという舞台で、順位とかその頑張りとか諸々の結果とか、、、そんなものお構いなしに涙を流すほどに心を打たれるということは、かつて無かった。
Torinoではメダル関係無しに「傑作=マスターピース」を残して欲しい。
彼女は以前から自分の目標についてこう語っている。
まずは自分の今までの練習、トレーニングしてきたものなど全てを出し切りたい。そして、沢山の人に感動を与えられる、歴史に残る傑作といわれる演技をしたいです。競技者としてジャッジへのアピールは当然のことであるけれど、しかしあたかも氷上を舞い踊る花弁の如き彼女の演技する先、そのあふれ出でる"情熱"は常に、全ての観客に向けられている。
日本時間 2月21日27:00 = SP、そして、23日27:00 = FP
"Passion lives here"