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2006年02月10日

公式発表? D200の「縞」

  [D200]

まずはImpress デジカメWatch


ニコンは10日、Web上の「製品に関するQ&A(FAQ)」コーナーで、デジタル一眼レフカメラ「D200」の「縞現象」について解説する内容を掲載した。特定の条件で発生する現象で、希望者にはカスタマーサポートセンター、または全国のサービス窓口で再調整を行なう。調整は無償。
とのこと。
早速見に行ってみると、トップページにはこれについて一切の記述も更新情報すらありません。

Q&Aにのみ記載されています。
 製品に関するQ&A D200 よくあるお問い合わせ

1 新規 - ディスプレイ上にて大きく拡大して見たら、明るい部分と暗い部分の境目に短いスジが見えますが、なぜですか?   2006/02/10
2 新規 - 逆光や照明光源を撮影した画像をディスプレイ上にて大きく拡大して見たら、暗い部分に長めの縞が見えますが、なぜですか?   2006/02/10
3 新規 - ディスプレイ上にて画像を大きく拡大して見たら、画像全体に縞が見えますが、なぜですか?   2006/02/10

各社とも問題は知っていたけれど、ニコンの正式発表待ちだったという事でしょうか。
日経でも来てます。

「D200」は、ニコンが中・上級のカメラ愛好家向けに、同社の中堅デジ一眼レフとしては、約3年半ぶりに投入した戦略モデルだ。有効画素数は1020万画素で秒5コマの連写が可能。液晶モニターも2.5型と大きく、23万画素の高精細タイプを採用している。当初の月産台数は4万台。
 
 “縞問題”については、ネット上のコミュニティーサイトなどで、発売当初に「D200」を購入したユーザーからの指摘があり、カメラ愛好家の間で話題になっていた。
 [2006年2月10日/IT PLUS 小嶋規明]
ただ記事本文を読むと分かりますが、どうやら技術系の記者さんではないみたいで、この記事では、この「3種類の縞」を一つの問題と見てしまっているようです。
それぞれ別の問題なのですが、「縞問題」で一括りなのが残念です。
この問題の切り分けは、前出のデジカメWatchの記事が分かり易くなっています。
もっと整理すると、
 (1) 「低温時」に画面全体にでる縞
 (2) 逆光など「輝度差」によって暗部に出る縞
 (3) 光源などの境目にでる縞=いわゆる「睫毛ノイズ」
この3分類です。
Q&Aと言いながら、(詳細な技術解説はともかくとして)(1)と(2)については全く解答になっていないと思われますし、ツッコミ所満載です。
  (1) 「低温時」・・・「低温」とは何度か? そもそもD200の対寒温度は?
  (2) 「輝度差」・・・Ev値にしていくつなのか? また逆光ポートレイトなど通常使われる表現手法は「一般的な撮影シーンで」はないのか?
  (3) 「睫毛ノイズ」・・・・・・  これは「仕様」という事です・・・かね。

まとまっているデジカメWatchの記事より引用します。

 (1)、(2)については「A3サイズ以下ではほとんど確認できない、一般的なプリントの鑑賞では十分な画質」、(3)には「A3サイズ以下ではほとんど確認できない程度の微細なもの」と解説がある。
(これはニコンのQ&Aをまとめたものですからこの記事に噛み付くワケではありません)
ここで書かれている「A3以下」という事はA3を含みますよね。はっきり言うとD200の縞は「A3プリントで確認出来ます」。
それに「一般的なプリントの観賞」というのが何を意味しているのか分かりかねます。
例えば、2Lまでで良いのならD200を選択する?
A3での出力結果に期待するから「10.2メガピクセルのD200」なワケですよ。少なくとも私は。

とにかくこの問題について、「不具合ではない」けど、「そんなに気になるなら調整してあげてもイイよ」と言うニュアンスですね。
「不具合ではなく、気にするユーザーが変」というのがニコンの姿勢と思われます。

そして、「低温時」と「輝度差」の縞ノイズについては、『画像データ出力のレベル調整で目立たなくすることが可能』と・・・『目立たなくすることが可能』ということは、「調整しても出るが、見分けが付かない程度にまで出来る」という意味か?
或いは「不具合ではない」から「直る」と書かないだけなのか?
いや、後者なら「見えなくすることが可能」と表現すればよいわけだから、『目立たなくすることが可能』というのは、「調整しても縞は消えない(こともある)」のですね。

ニコンはあくまで「不具合」とは表現していません。
しぶといなあ。
言われていた「職人気質」がここに出た?
なんだかねえ、、、
これを不具合として認めると、回収処置などになって利益が飛ぶから、でしょうか?
「神経質なユーザーの戯言」で逃げ切ろうというのでしょうか。
それは、ちょっと甘いんでないかい?

私自身もこのノイズに必要以上に拘るつもりはないし、そんなのはおかしいとも思っていますけれど、でも、これ程に言われている問題をこの対応で済まそうというのは、「ニコンという会社は常識のない奇妙な発想をする会社」と言われても仕方がないですよ。
前にも書きましたが、私は下手の横好きながらもニコンを使い続けていました。
ニコンのもの作りの姿勢や、サポート体制が信頼出来たからです。
はっきり言ってニコンが好きでした。
でも、これからは分かりません。人にも薦められるかどうか、、、

「初期ロットに手を出すな」というのは分かります。
これまでの多くは私もそうしてきました。
しかし、それら教訓にされてきた初期の不具合なについて、これ程ユーザーを逆なでするような事があったのでしょうか。
あったのかも知れません、、、でも、ニコンならそのような事はしないだろうというのが、これまでニコンが築き上げてきた信頼ではなかったのでしょうか。
その信頼を見事に裏切ってくれたわけです。

でも、馬鹿だから、これですぐに"さようなら"とは言えません。
もう一度、待ってみたい。
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なおニコンのQ&Aには無いですが、デジカメWatchの記事にはこう書かれています。

 現在、出荷製品はすべて保証期間内ということで、調整に関する料金は無料。宅配サービスの送料はユーザーが負担する。
開いた口がふさがらないとはこのこと。

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2006年02月10日 22:26に投稿されたエントリーのページです。

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