昨年12月23日のエントリーにも書いたD200の縞ノイズ問題についてですが、1月5日現在、未だNikon Imaging でもアナウンスはありません。
まあ、年末年始休暇が明けてすぐですから、もう少し待ってみましょう。
私自身も直接問い合わせている時間があればよいのですが、なかなか。。。
しかし、Nikonはどうしちゃったんでしょう。
単に個体差とは言えないほどの縞ノイズ報告がネット上にあります。
もう、殆どD200全体の不具合と言っても良いくらいでしょうね。
カタチになってからベータ機のテストでも見抜けたでしょうに、何でこんな状態で出してしまったのでしょうか。
全く以て意図が分かりません。
この問題については、カメラマンの塙さんがNikonに要求を出して下さっています。
つまり、私の認識では、ニコンはノイズ問題をちゃんと認識していて、対策を検討中であるということ。だが、決定的な対応策がまだ打ち出せないでいるため、その状態でトラブルだけを発表してしまうとかえってユーザーが混乱してしまうという判断なのだと思う。(結果的に年を越してしまうことになったのは、失敗のような気がするが・・・)
そして、私はこの縞ノイズを絶対に解決してほしいとリクエストしている。理由は私が撮影するシーンとして、強い光源を入れ込んでポートレートを撮ることがあるからだ。そんなときにモデルの顔にノイズが乗ったらかなわない。だから、ちゃんと伝えてある。「直してくれ」と。
ニコンからはいつ正式な回答と対策が出てくるかは未定だ。
だが、そんな状況なので、このまま何もないということはないと思う。
少なくともニコンには私を含めてみなさんの声は届いています。
塙さんエライ。
とにもかくにも、近いところにいて、且つ声の大きな人がしっかりと発言して下さるのはとても心強いです。
開発グループも顔出ししてインタビュー受けている場合じゃあないですよ。
もちろん問題が大きくなる前のインタビューなのでしょうが、Nikonサイドとしてもこの時期にこんなインタビューの掲載はストップしてもらうとか、もうちょっとユーザの心配を正面から受け止めてもらいたいです。
【インタビュー】ニコンD200開発陣に聞く
Impress デジカメ Watch
-- D200は実に3年半ぶりの新製品になりますが、開発はいつ頃スタートしていたのでしょう?
「初の中級機としてD100を発売してから、市場動向を見たり、さまざまな調査を行ないながら、中級機にユーザーが求める製品としての価値が何かを見極めてきました。1年近く、実際のユーザーのフィードバックや社内の意見を交え、激論を繰り返し、方向が定まって開発を続けた形です。このため、メカ周りや製品としてのパッケージング全体の開発期間としては2年ぐらいをかけています」。
(バッテリーには不満が残りますけれど)確かにカメラとしての出来はとても良い仕上りになっています。
塙さんも使って楽しんだ方が良いといっています。
ファインダーがまだまだなのと、縞ノイズ問題に負けず劣らず問題となりそうな「バッテリー」の心配があるのですが、本当に撮る事が気持ちのいいカメラです。
D200はこの特殊な状況をのぞけば、実に快適な撮影ができるカメラだ。だから、まずはニコンからの対応を待ちながら、D200をいっぱい楽しんだ方がいいように思う。お正月なんていうのはカメラを持ち出す機会も多いだろう。そんなときに、憂鬱な気分でいても仕方がないので、状況を把握した上で、とことん楽しんでしまったほうがいいと思う。
撮る事が気持ちいいのですが、だからと言って出来た物が良い物になるとは限らないのは、腕次第という事ですから、、、
ところで、サービスセンターで対応が始まったという話が聞こえてきました。
出所はNikon Digital .Net のフォーラムです。
どういうことでしょうか。
もちろんきちんとした対策を受けられる事はとても良い事で、いえ、当然の事なのでしょうが、サービスの対応はそれとして、Nikon本体から公表も告知もないままに対策が始まっているという事でしょうか?
一番イヤなのは、このまま問題を大きくせずに直接のクレームにだけ対応して済まそうという姿勢ですが、、、、まだそうだと決まった訳ではありませんが、万が一にそんな対応をするとしたら、Nikonの信頼は一気に崩れ去るでしょうね。
もちろんそうでない事を祈りますが。
もう一つ、Nikonに関して残念なニュースがあります。
◆ Nikon MF 終了
ニコン、MF一眼レフカメラ「FM3A」およびMFニッコールレンズの生産を終了
ニコンのマニュアルフォーカス(MF)銀塩一眼レフカメラ「FM3A」およびMFニッコールレンズの生産が終了、一部レンズを除きメーカー在庫も無くなったことが明らかになった。これにより、ニコンは1959年の「ニコンF」の発売以来46年間続けてきたMF銀塩一眼レフカメラ・レンズの生産から撤退することとなる。この情報は、カメラ情報センターがニコン・カスタマーサポートセンターの担当者に電話で直接確認したものであるが、ニコンがこの件に関するプレスリリースを発表する予定は無いという。
思っていたよりもずっと早く来ました。
もう少し余裕(猶予?)があると思ってFM3aは買っていなかったのですが、どうしましょうか。
D200の対応次第でNikonとの付き合い方(別に業界関係者ではありませんけれど)が変わるかも知れないので、魅力的ですがFM3aは見送りかも知れません。
買うとなったらやはりF6かも知れませんね。
関連するように昨年12月から噂が噂を呼び・・・というネタ。
◆ Zeiss "ZF"
Carl Zeiss が動きます。
デジカメWatch でも記事を書いている那和さんもネタにしています。
徒然なるままに
写真家およびテクニカルライターの那和秀峻のウェブサイト
2006年1月3日(火)
カール・ツアイスは自身のウェブサイトで昨年の12月31日に「極秘」と書いた予告広告を出した。それは新しい「高性能の」ツアイスZFレンズの予告である。
(略)
・・・このZFレンズの予告は十分なインパクトを持ったものだった。ツアイス・イコンのZMレンズはツアイスのMマウントレンズという意味である。そうすると、ZFは自然の流れで、ツアイスのFマウント、つまりニコンマウントということになる。
えーと、海外では既に12月20日過ぎ辺りから話題になっていたと記憶しておりますけれど、、、
まあ、各所の憶測を総合してみると、
事実1. NikonはFマウントMFレンズおよびMFカメラの生産を終了
事実2. ZeissはZFをリリースする
推測1. Zeiss ZFがFマウントだとする
推測2. Zeissの基準をクリアして、ボディも含めて対応出来るのはコシナだけ
推測3. コシナがFマウントMFを引き受ける
推測4. Nikonは現FマウントをAFのDX用として、今後は135規格フルサイズデジタル対応マウントの準備に入る・・・
まあ、素人の予想なんてこんなモンです。