ちょっと思うんだけど、みゆき嬢が彼女の思いを表現する「場」--曖昧な言い方をすれば、「スタンス」--が"アルバム"から"夜会"にシフトしたのかな?って。
それは、アルバム(CD)という枠の中で彼女の伝えたいものを表現することが限界に来てしまったのかも知れない。
元々「夜会」は「言葉の実験劇場」と言っていたけれど、実験の域を超えてコンサートよりもこちらの方がみゆき嬢の活動のメインではないか、とすら思う。
一つの楽曲で中島みゆきの思いを納めることがもう、無理なのかも知れない。
それは彼女の感性が限界に達したと言うことではもちろん無く、自身の表現したい真の部分が、「歌」では収まりきらないスケールに達してしまったのかも知れない、というコトなのだけれど。
淋しい気もするけれど、「歌」ということだけでみると、ブロードバンドが定着してネット配信が当たり前のようになってくれば、「アルバム」と言う形式が消滅するのは時間の問題ではないかという気もする。
その時、或るコンセプトやテーマに基づいて構成された「アルバム」は、時として個々の楽曲に「切り売り」されてしまう。
初めて聞いた時には馴染めなかった歌が、数年、十数年後に聴いた時、もの凄く心に染みいるなんてことは、これからは起こらないのかも知れない。
もちろんネット配信やそれに類じた物を否定する訳ではないし、iTMSなんかは案外期待して眺めている(まだ眺めている段階ね)のだけれど、やっぱり好きなアーティストの物は「アルバム」として存在し続けて欲しいと思うのは、贅沢なのだろうか。
iTMSにまだ中島みゆき嬢の名前が挙がってこないのは、そんなことも理由の一つではないのか?なんて、門外漢が適当な推測をしてみる、長月・寝待ちの月。
それはそうと、iTMS・・・
どうなる「私的録音補償金制度」~iPodは補償金の対象になるのか どうなる「私的録音補償金制度」~iPodは補償金の対象になるのか impress Internet Watch「私的録音補償金の対象にiPodなどのデジタルオーディオプレーヤーを政令指定するべきだ」。日本音楽著作権協会(JASRAC)など著作権者7団体が7月28日に発表した声明に反響が広がっている。 日本レコード協会(RIAJ)が10日に発表した「有料音楽配信売上実績」によれば、2005年上半期におけるインターネットや携帯電話での音楽配信の売上総額は141億円を超す。日本版iTunes Music Storeもついに始まり、インターネット上での音楽配信がますます盛んになる中、私的録音補償金制度は一体どのようにあるべきか。編集部では著作権者側としてJASRAC、メーカー側として電子情報技術産業協会(JEITA)の意見や考えを伺った。全3回にわけてお伝えしよう。
(引用部分の「著作権者側としてJASRAC」という表現もツッコミ所ではあるけれど)
なんだかすごく腹が立つ。
自分で買ったCDを、誰に渡す訳でも貸し出す訳でもなく、オリジナルを保護された状態で家に残し、出先や車の中で聴きたいと思う行動に何故課金されるのだろうか。
ましてや、ネットからダウンロードされた「オリジナル」のファイルを、自分の楽しみに聴くことに何故課金することが出来るのか。
そもそも本来守られるべき著作権者の権利より、レコード会社や出版社の利益最優先で働くJASRACがどれ程正しく分配金の仕訳を行っているのか甚だ疑問ですらあるのに。
● iPodを対象にしないと補償金収入がなくなる?
現在問題になっているのが、iPodをはじめとしたデジタルオーディオプレーヤーを私的録音補償制度の対象として政令の対象機器に含めるかどうかだ。まずはJASRACをはじめとする著作権者側の意見を見てみよう。7月28日に発表された声明によれば、私的録音を許しているのは「極めて零細な使用だから」だという。現在私的録音補償金の対象外であるiPodなどのハードディスクもしくはフラッシュメモリ内蔵型デジタルオーディオプレーヤーにおいては、利用が拡大して「零細な利用とは言えない状況」になっているという。
現実的にも政令指定を受けていないデジタルオーディオプレーヤーが、政令指定されたMDの出荷を大きく上回っており、著作権団体では「いずれは私的録音補償金制度による収入が事実上ゼロになってしまう可能性がある」(JASRACの泉川昇樹常務理事)と危惧する。
著作権団体の収入より、JASRACの収入が心配なのではないの?
所詮JASRACなんて、町金の回収屋の更にその下っ端のチンピラなんだ。