あの日から1年経ちました。
キミの最期の1日を、一緒に過ごせて良かったと思っています。
あの大手術を終えてからは、すっかりお座敷ワンコになってしまい、
冬ともなれば、コタツ大好き生活でしたね。
キミがいなくなってしまった生活にようやく慣れてきた頃、
こちらはまた、とても寂しくなってしまいました。
まだ四十九日にもなっていないから会えていないかも知れないけれど、
もしそうだったら、もう少し「マテ」だよ。
ちょっと塩気がきついけれど、ケーキやナッツやサラミとか、
棺に入れておいたから。
いつもキミがお父さんから横取りしていたつまみだけれど、
今度はちゃんと言うことを聞いて、分けて貰いなさいね。
忘れる筈ないと思うけど、
見間違えないよう、キミの写真も一緒に荼毘にしたから。
また嬉しい顔で、千切れそうな程に尻尾を振って、
迎えてあげて下さい。
今年の桜は、二人してキミのことなど思いながら、
せめて病院の窓からでも眺めようと思っていたのですが、
こんな形で、先を越されてしまいました。
確かに順番通りなんだけれどね。
僕とキミが並んでいる写真が無かったように、
僕とお父さんの並んでいる写真もありませんでした。
でも、居なくなってしまったふたりが、
こうして楽しく並んでいる写真があって、良かったです。
去年は暖かな陽差しに包まれた春の日でしたが、
今年は冷たい雨が降っています。
先日一気に開花した桜の、
花散らしとなるかも知れません。
1年経ったら区切りをつけようと思っていたけれど、
桜の季節がより一層、辛い季節となりました。