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2004年10月30日

届かぬ声とは知りながら

  [diary]

平和ボケなどと言われて久しい日本人ですが、ここまで来ると救いようがないですね。
物見遊山の挙げ句・・・ですか。

四ノ宮さんが「何をしに行くのか」と尋ねると、香田さんは「旅行で1週間行きます」と答えた。所持金は100ヨルダン・ディナール(約1万5000円)だったという。

 四ノ宮さんが「ちょっとまずいんじゃないか」と諭すと、香田さんは「何とかなるでしょう。バグダッドに向かうバスの中で人を探して、泊まり先を決めます」などと話した。


何とかなったんでしょうか?
えらい事にはなってしまいましたが、、、ご家族ご親戚、周囲の方々の苦悩心労は計り知れない物だと思います。
しかし、これはもうしょうがない。非難されてもしょうがないです。
ボランティアだとか報道だとか、何らかの使命感からの入国ではなく、ただの「物見遊山」だと?
その思慮分別のない行動の結果がこれだ。

今現地は、過去銃弾をかいくぐってきた戦場ジャーナリスト達や親中東の人たちでさえ怖くて足を運べない場所。その場所へ敢えて、一目で外国人と分かる風体で乗り込んでいった大馬鹿者。

 日本ビジュアル・ジャーナリスト協会世話人代表の広河隆一さんも「イラクで何が起きているか、伝えなければならない事はある。しかしそれは、経験を積み、何を伝えなければならないかをはっきり分かっているジャーナリストでなければならない。『自分の目で見たい、現場で学びたい』程度で入ったとすれば、イラクは今、そういう所ではないということを肝に銘じるべきだ」と語る。

ご家族や周囲ばかりでなく、国際的にどれほどの方々に迷惑をかけているのか分からなかったわけではあるまい。
近隣の国で情勢を間近に耳にしていれば、それくらいの事は想像出来るだろうに。
国内で安穏としている同世代と違い、バックパッカーなりに世界の空を見てきたんだろうに、何故そんな軽率な行動に出たのか?

深読みをする人たちの中には、左傾思想化の狂言誘拐説まである。
だが、警察や公安の把握ではそのような様子もないらしい。
単なる大馬鹿者か?


おかげで労働系団体やら何やらが、赤い旗を振ってお祭り騒ぎを始めたではないか。
馬鹿は馬鹿なりに囲いの中で踊らせておけばいいものを、調子に乗った馬鹿がまた調子に乗る・・・

  NGO「イラク救済基金」代表の大平直也さん(32)は「4月の人質事件の時は、イラクをよく知り、イラクの人のために活動していた高遠菜穂子さんがいたからこそ、ほかの2人も無事帰って来られた」と指摘した。

(さすがはお高い団体様、言うことが違うねぇ)

香田証生くん、あんたは男としてこの落とし前をきちんとつけて下さい。。。たった一人で全国民を巻き込み、国際的にも迷惑をかけた事への謝罪をして欲しい。

帰ってきて、みんなに対して少なくとも土下座して謝ってもらわないと。
 だから必ず生きて帰ってこい。


----- 10/31 エントリー分割および追記 -----
NHKニュース
残念な結果となりました。

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